マヌカハニーの食品偽装問題、アメリカで集団訴訟が始まる

世界的に需要が高まり、年々その価値が高まっているマヌカハニーですが、アメリカでは食品偽装問題が発覚して集団訴訟が行われているのを知っていますか。
訴訟大国のアメリカだからではなく、マヌカハニーの濃度や成分に問題があったことが、今回の集団訴訟の原因です。
アメリカでも有名なオーガニック系のスーパーのトレーダージョーズが販売していたマヌカハニーが偽物だったという衝撃の事実は。
信頼できるマヌカハニーを選んで購入することが大切だとお伝えしている本当の理由を今回の食品偽装問題から確認してみましょう。
マヌカハニーの食品偽装でアメリカでトレーダージョーズが訴えられている
トレーダージョーズとは、アメリカに300店舗近くある食料品スーパーマーケットチェーンで、比較的高級志向の食料品小売店でオーガニック商品を多く取り扱うことでも人気のお店。
オリジナル商品の開発も行っており、その一環としてトレーダージョーズ・マヌカハニーというオリジナルの「TRADER JOE’S」ブランドのマヌカハニーを販売しています。
今回問題になったのは、トレーダージョーズが販売した純度100%のプレミアムマヌカハニー。
プレミアムマヌカハニーに対する割増料金を支払って購入したものの、実際にマヌカハニーの純度を計測したら100%ではなく62.6%程度しかなかったということで、2018年7月にカリフォルニア州オークランドで集団訴訟が起こされています。
60%以上の純度なら、ニュージーランドではマヌカハニーとして販売できるのでその点は問題ありませんが、100%純度のプレミアム商品として販売したことが食品偽装で訴えられた原因でしょう。
普通に考えると100%純度のマヌカハニーを採取することは難しいということはわかりますが、トレーダージョーズ側が販売する際に少しでも商品価値を高めようとして、行ってしまったのかもしれません。
まだ判決が出ていませんので明確なことは言えませんが、集団訴訟が起こっている事実は間違いありませんので、本物のマヌカハニーを見極めることの重要性を再確認できた出来事だと私は考えてます。
ウェダースプーンのマヌカハニーにも新たな疑惑が。
30年以上前からアメリカでマヌカハニーを販売しているパシフィック・リサーチ・インターナショナル(PRI)もイギリスのフェーラ・サイエンスに独自で検査依頼を行い、本物のマヌカハニーかどうかを確認しています。
その際に問題になったのが「ウェダースプーン・オーガニックUSA」で、以前はコストコで販売されていたものの、先日コストコが取引を停止した蜂蜜取扱業者のひとつ。
PRIの検査でもウェダースプーンのマヌカハニーは、「マヌカハニーとしての要件を満たしておらず、粗悪品とは言わないが本物のマヌカハニーではない」という結果が出ていることが確認されています。
さらに今回の訴訟をきっかけにして、アメリカでは市販の様々なブランドのマヌカハニーの純度を検査する動きが出ており、ABC放送の朝の情報番組「グッド・モーニング・アメリカ(GMA)」はスィートウォーター・サイエンス研究所と協力して8月から検証を開始。
今後も本物のマヌカハニーを見極めるための様々な活動が収まる傾向はありませんので、より安心できる商品選びを行うことはマヌカハニー選びの基本的なポイント。
マヌカハニーの需給バランスの悪化が食品偽装を加速させる
世界的なマヌカハニーの需要の増加が続いていることは何度もお伝えしていますが、中国の調査会社QYリサーチでも2012〜2016年の間だけでも需要が33.5%も増加していることが確認されています。
需要が増加する反面、マヌカハニーを採取できるのは1年間でわずか2〜3週間しかなく、ここ2シーズンの採蜜量が平均よりも減少していることをコンビタ社のブリック氏も認めており、採取量が伸びないことで注文を断り続けている現状を吐露。
日本の農林水産省にあたるニュージーランド第一次産業省も、2014年にマヌカハニーの年間生産量と販売量の不釣合いを改めて認めており、年間生産量の1,700トンに対して年間10,000トンあまり販売されている事実を認めています。
世界的な需給バランスの悪化が続いていますので、マヌカハニーの食品偽装や偽造品が減らない状況が今後も続くことは間違いなく、アメリカでは今後もマヌカハニーに関する訴訟が増えると考えられているのが現状。
やはり本物のマヌカハニーを信頼できる会社や店舗で購入することは基本で、あまりにも値段が安すぎるようなマヌカハニーを買わないことが偽物のマヌカハニーを買わされない一番の対策になります。
ニュージーランドでは新たな指標の制定も考えられている
マヌカハニーは瓶詰めされてしまうとプロでも本物と偽物の判断ができず、現在マヌカハニーの殺菌力の強さを示す指標にメチルグリオキサールの含有量が用いられていますが、それだけでは問題があるという指摘もあります。
問題になっているのがマヌカハニーとカヌカハニーを判断できない部分で、カヌカハニーにもメチルグリオキサールが含まれていることで、メチルグリオキサールの含有量だけの検査では、本物のマヌカハニーかどうか判断できません。
そこでニュージーランド第一次産業省(MPI)は、花粉の識別、DNAプロファイリング及び化学的指紋法を用いることで、マヌカハニーとカヌカハニーを分類できると考えています。
MPIのルールを準拠したマヌカハニーを製造・販売することでよりマヌカハニーブランドを強化しようとしていますが、現時点ではまだニュージーランドでも正式に運用されていない状況が続いている様子。
MPI基準を守ったマヌカハニーであれば、確実に本物のマヌカハニーということになりますので、実際のルールが運用されるようになるとより確実に偽物や純度の低いマヌカハニーを買わなくて済みそうですね。
マヌカハニーの食品偽装問題、アメリカの集団訴訟の記事まとめ
本物のマヌカハニーを選ぶこと、偽物のマヌカハニーを選ばないことがマヌカハニーが持つ本来の効果を得るために必要なことですが、信頼できるメーカーの商品でも本物ではない可能性があるのは驚きました。
実際にアメリカで起こったトレーダージョーズの食品偽装問題に集団訴訟、イギリスの検査機関で本物のマヌカハニーではないと判断されたウェダースプーンのマヌカハニー。
これらのマヌカハニーは日本でも販売されていますので、こういった情報を知らない人だと値段の安さに釣られて、誤って購入してしまうこともあるかもしれません。
マヌカハニーは世界的にも需給バランスが乱れ、偽物や怪しい商品が多数確認されていますので、絶対にそういったものを選ばないことが基本ですよ。
参考文献
「液体の金」偽装で甘い蜜 NZ産マヌカハニー、生産量以上に流通
ニュージーランド第一次産業省(MPI)は、マヌカハニー業界向けの暫定的な表示指針を公表
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